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麦っこ 516 選句

 投稿者:太郎  投稿日:2021年11月27日(土)15時20分39秒
  「初霜
○初霜や軒端の薪の匂い立つ
 収穫も済んで秋も終わりの頃になると冬支度である。一冬使う薪を作るのもたいへんな作業で、一週間以上かかると聞いた。割った薪は、燃料庫のほか、家の周囲の軒下などに野積みにする。初霜の頃には、城の石垣のように家の周りに積み上げられた薪からが、ナラやクヌギの木の香が立ちのぼる。それを「匂い立つ」といったのは巧い表現である。

・初霜や下山抗いし雄牛
 助動詞「き」は、過去を回想する意に用いるほか、口語の「た」に通じる用法として確認や完了の意に用いられる。俳句界では、これを安易に用いる傾向が強いが、意味を吟味して使いたい。掲句は、過去に起こった動作が現在まで続いているというよりは、現前の事象を描写していると思うので「下山抗う」と現在形でいうほうがよいと思う。それに、中七・下五の「下山抗いし雄牛」は、8+3音でリズムが崩れているので、推敲したい。

「遠」

○冬霧のなだれ込みたる遠野郷
 遠野といえども住生活は現代化しているだろうが、「遠野郷」といわれると茅葺きの曲屋の多い遠野ふるさと村を思い浮かべてしまう。単なる「霧」は、秋の季語であるが、冬でもことに朝夕などに濃い霧がかかることがある。冬の山窪や深夜の街頭に濃く立ちこめる霧は、暗く重たく、ひえびえと感じられる。平和な遠野の里を覆う冬霧を「なだれ込みたる」と少し大仰にいうのもこの際適切な表現だと思う。

・寒暁の影正しけり遠筑波
 助動詞「けり」は、活用語の連用形に接続するので、「正し・けり」は誤用である。似たような助動詞に「り」があるが、これも接続の誤りが多いので注意を要する。文法は、正確な知識も必要だが、何か変だぞと気づく感覚も大切にしたい。
街騒を遠く鯛焼屋の幟

○落葉掃く朝の道路の遠会釈
 わが家の周囲でも、町会からの割当て住まいからかなり離れた道路の清掃をている。とおりかかって向こう三軒両隣の人と出会えば、近寄って親しく話しかけるが、顔見知り程度ならば文字通り遠会釈をして、○○さんは元気そうだったと後でちょっとした話題に上せる。「遠会釈」が気の利いた一語である。

「雑詠」
○水陽炎さわぐ橋桁冬鴎
 鴎は、秋から冬にかけて飛来する冬鳥である。あえて「冬鷗」と「冬」を冠していうのは無駄なようだが、鴎は冬鳥という考え方が定着するまでは、しばらくそのままにしておく外はなかろう。特に厳しい寒気の中の鴎を「冬鷗」ということにしてもよいか。 掲句は、中七の「さわぐ」が秀逸である。「橋桁」は「橋脚」でもよいようだが、やはり隅田川あたりの、例えば言問橋の橋桁を思い浮かべたい。

○やり過ごすしぐれ野の花美術館
 初冬の頃、曇っているときだけでなく、晴れていても急に雨雲が走ってきて、しばらくの間ぱらぱらと雨が降って、さっとあがる。そんな局地的な通り雨が「時雨」である。そんな時雨をやり過ごすのにふらりと入ったのが「野の花美術館」である。ほんとうは初めから入館して絵を鑑賞するつもりであったのだろうが、時雨を「やり過ごす」ためにという。それが俳句というものかもしれない。「深沢紅子野の花美術館」は、軽井沢と盛岡にあるという。機会があれば、時雨をやり過ごしに行ってみたいものだ。
 
 

516回選句

 投稿者:ジュピター  投稿日:2021年11月27日(土)15時05分39秒
   ◎打杭機の遠音小春のニュータウン
  新興の街から聞こえてくる工事の槌音は、本来無機質なものだと思うが、この句では何か温かみを帯びたもののように感じられる。

 〇初霜や軒端の薪の匂い立つ
  厳しい冬に備えて軒高く積まれた薪の匂い。雪国の生活が偲ばれる。

 〇初霜や閂外す鉄の音
  閂を外す時の金切り音が、霜の朝の張りつめた空気を際立たせている。

 〇遠景に富士の輝き由比小春
  冠雪の富士を眺める最適の場所は人それぞれ。剣が峰が中央に見えないのは、本当の富士ではない・・と言っていた人もいた。
 

517回 投句

 投稿者:ちこりん   投稿日:2021年11月27日(土)11時30分9秒
編集済
  尼僧逝く川の辺りや返り花

せせらぎの洗う現や冬の蝶

流れ着く縄文の貝鴨の声

☆間際に訂正する悪い癖で、混乱させてしまいました。
お手数かけてすみません。
 

第516回麦っこ 選句

 投稿者:のん  投稿日:2021年11月27日(土)11時11分20秒
  ◎初霜や軒端の薪の匂い立つ
 長い冬に備え積み上げた薪、割ったばかりの薪は匂うのでしょう。この様な生活体験は無いのですが、臨場感のある句です。

〇初霜や蕎麦の匂いの駅ホーム
 通勤途中でしょうか。冷えた身体にはいかにも美味しそうな匂いです。

〇冬霧のなだれ込みたる遠野郷
 夏の遠野しか知らないのですが、冬にも訪れてみたいと思います。「なだれ込みたる」に躍動感があります。

〇寒暁の影正しけり遠筑波
 きりりと引き締まった空気の中の、壮大な景色が見えるようです。

〇足首の湿布の匂い冬日和
 私の事かなと、気持ちの良い日はついつい歩き過ぎてしまいますね。


http://h

 

517回投句

 投稿者:まり  投稿日:2021年11月27日(土)09時35分26秒
  夕照を湛える沼面返り花

吊革が揺れる雪富士現れる

表札は昔の番地木の葉雨
 

516回選句

 投稿者:まり  投稿日:2021年11月27日(土)09時33分9秒
  〇初霜や軒端の薪の匂い立つ
霜のおりるような寒い朝に、薪の匂いが「いつもより」強くなるのかな?とは思ったのですが、不来方さん評の「新しい薪」で合点がいきました。いい雰囲気。木の匂いには郷愁を感じます。

◇初霜や下山抗いし雄牛
「抗いし」の「し」について、太郎さんのご意見をお伺いしたいと思います。

◎冬霧のなだれ込みたる遠野郷
遠野に行った時に遠野盆地を上から見ることができました。あの盆地なら冬霧が「なだれ込む」のもわかる気がします。ただ、「なだれこみたる」の「たる」が私にはしっくりきません。説明はできませんが。

〇海面の光のダンス冬うらら
良く晴れた日の海に反射した光の、あのダイヤモンドが跳びはねているような耀き。太郎さんは確か「光のアルペジオ」と表現したことがあります。ちこりんさんは「光のダンス」と表現。私には巷に流行っているダンスではなく、クラッシックバレエレオタード・ひかりのチュチュを着た子どもたちの軽やかな群舞に思えます。
(お詫び)
この句が訂正されているのに気が付かないまま一覧に載せてしまいました。一覧作成は「遅く・ぎりぎりに」と思ってはいるのですが、他の作業に飽きた時などつい途中経過で一覧を作ってしまうこともあって。今回は一覧の句を優先させていただきます。

〇やり過ごすしぐれ野の花美術館
作者の意図とは違うかもしれませんが、私は「やり過ごすしぐれ」「野の花美術館」と理解しました。しぐれと野の花美術館の取り合わせはなんて素敵なんだろうと思って。
 

第517回麦っこ投句

 投稿者:不来方  投稿日:2021年11月26日(金)09時25分16秒
  ふたたびは咲かぬものかは返り花

熱燗や現の父の木遣歌

蓮ノ骨雨ニモマケズトハイエズ
 

第516回麦っこ選句

 投稿者:こがめ  投稿日:2021年11月25日(木)23時19分19秒
  ○初霜や軒端の薪の匂い立つ
自然豊かな地域だろうな。「薪」をどうするのだろうか。「初霜」から想像すると「暖」をとるためにしようするのかな。

◎打杭機の遠音小春のニュータウン
  こんな景をみてきたばかりです。景「地域」の変化が浮かんできます。「遠音」から広さも。

○落葉掃く朝の道路の遠会釈
地域のつながりを感じます。挨拶を自然なかたちでできることはいいですね。

○海面の光のダンス冬うらら
「光のダンス」の表現がいいなと思います。

 

初雪

 投稿者:天馬  投稿日:2021年11月24日(水)12時15分9秒
  まりさんの訂正の件に感謝です。
当地、今朝初雪降りました。
盛岡では冬に入るは本当の冬の到来です。
なので、句会にて季語に同感するひとが多かったのかなと思います。寂聴さんの死という現実とあと4か月近く雪降る現実とが、 違和感なく繋がったのかなと。
あと、まりさんに言われて気がついたのですが、冬の花の北限は大船渡あたりで、県北の当地では何も咲いていません。
それに雪って本当に綺麗だなあと見とれるのは、初雪の日だけです…。
なんか寂しいコメントですみません。
投句、選句遅れないよう頑張ります!
 

訂正

 投稿者:まり  投稿日:2021年11月23日(火)20時01分49秒
編集済
  「冬に入る」だったそうです。お詫びして訂正いたしますとのこと。
私は「冬に入る」はちょっと安易な気がして。
寂聴さんの生き方を代弁してくれそうな冬の他の季語がある気がしたのです。
ただ、忌日は決まっていますし、冬の季語全部が使えるわけではありませんから難しいと思い、やはり「冬に入る」しかないか…とも思ったのです。

岩手では冬の花は考えられませんが、例えば花なら何だろうとか、季語の幅を考えてみてもいいのではと。
 

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