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戦前にフィリピンに移住した日本人男性と現地女性の間に生まれた日系2世2人が、日本国籍を求め、
新たに戸籍を作る「就籍」を申し立てた審判の抗告審で、東京高裁が申し立てを却下した東京家裁の審判を取り消し、2人の就籍を許可する決定をした。
決定は10日付。
2人の代理人によると、フィリピン日系2世の就籍が高裁で許可されたのは初めて。
許可されたのは、兄の吉田レオナルドさん(80)と妹のアウロラさん(78)。
決定によると、2人の父親は長崎県出身で、1920年にルソン島でフィリピン人の女性と結婚した。
就籍が認められるためには父母の法律上の婚姻証明が必要だが、
レオナルドさんらの両親については当時の資料が残っておらず、
結婚の事実が裏付けられるかが争点だった。
審判で、レオナルドさんらは、2000年と05年にフィリピン政府などが発行した両親の婚姻や2人の出生に関する証明書を証拠として提出。
家裁は、こうした記録の信用性を認めなかったが、高裁は「両親はフィリピン法による婚姻をした」と判断した。
就籍許可の決定を受け、レオナルドさんは「長年待ち続けていたことで、とてもうれしい」と話した。
代理人の河合弘之弁護士は「今回のように後から発行された記録しかない2世は多く、今後の申し立てに弾みがつく」と評価した。
支援するNPO法人「フィリピン日系人リーガルサポートセンター」(東京)によると、
これまでに106人の残留2世が就籍を申し立て、今回の2人を含めて計30人が許可されている。
◆就籍とは?=日本国民でありながら、何らかの理由で戸籍に記載されていない人が、
家庭裁判所の許可を得て、新たに戸籍を作る手続き。
許可されれば、10日以内に、本人が戸籍を作る自治体に届け出る。
中国残留孤児が日本国籍を得る際にもこの手続きが使われている。
(2009年7月12日07時29分 読売新聞 読売オンラインから)
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